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ディプティック新作5種類の香水レビュー|レ ゼサンス ドゥの香り

 

こんにちは。Mr.Fragrance(@MrFragrance_jp)です。

先日ディプティックから注目のプレミアムコレクションが発表されたということで、青山の店舗まで試しに行ってきました。

今回のコレクションの正式名は”Les Essences de Diptyque(レ ゼサンス ドゥ ディプティック)”

 

日本でも、オリジナルのジェラートやドリンクを用意したお披露目のPRイベントが開かれたり、大々的に告知が行われています。

発売日は9月3日(火)からで、すでに全国の店舗やオンラインショップで販売が開始されています。

それでは、今回のコレクションについて簡単に紹介してみます。

 

「Les Essences de Diptyque(レ ゼザンス ドゥ ディプティック)」について

 

自然がもたらす5つの宝物の香りを表現したという今作は、ディプティックの中で最も高価なシリーズとして発売されたコレクションです。

香りを持たないものをモチーフにしており、それぞれ「サンゴ」「マザーオブパール」「睡蓮」「砂漠のバラ」「バーク」の香りが展開されています。

価格は、100ml ¥47,410(税込)。フルボトルはワンサイズのみの展開で、強気の価格設定になっています。

その他に、ディスカバリーセットとして5つの香りがそれぞれ10mlのミニボトルで入ったセットも販売しており、こちらは¥30,140(税込)。

また、価格も含めてディプティックの中でも特別なコレクションになるのでボトルの仕様も特別仕様になっています。

 

特徴的なデザインのボトル

 

オーバル型の楕円のボトルがディプティックのトレードマークですが、今回のレ ゼザンス ドゥ ディプティックは、正面から見ると四角い形状をしています。

サイドはなだらかな曲線を描いていて、掴みやすいデザイン設計になっていました。

100mlボトルともなるとボトルのサイズもだいぶ大きくなるので、この辺は配慮されてるのか嬉しい仕様です。

キャップは球体のデザインがチョイスされていました。

このボトルデザイン自体は、ディプティック初期のデザインをオマージュしたデザインになっているということで、ディプティックならではのクラッシックで洗練された雰囲気を放っていました。

ディプティックは創業した3人がいずれも芸術に関わる仕事をしていたということで、デザインのセンスはずば抜けているなとつくづく感じました。

次はそれぞれの香りを紹介していきます。

 

Diptyque(ディプティック)新作5種類の香水レビュー|レ ゼサンス ドゥの香り

ボワコルセ オードパルファン|Bois Corsé Eau de Parfum


出典:https://www.diptyqueparis.com/

NOTE:アラビカコーヒー、サンダルウッド、トンカビーンズ

 

ボワコルセのモチーフはバーク(樹皮)。

樹皮というとゴツゴツとした質感やドライな印象を持っていたので、ドライウッディな香りかと思いきや、ブラックコーヒーとサンダルウッドに、トンカビーンズを合わせた香りということで、滑らかな甘さが特徴的な香りでした。

サンダルウッドの香りがとても上質感があってまるでキャラメルのようにしっとりしててグルマンぽさも感じられるほど。

僕が購入するなら、この香りかなと思いました。

調香師は、ナタリー・セットと、故オリヴィエ・ペシュー氏。

 

リリフェア オードパルファン|Lilyphéa Eau de Parfum

出典:https://www.diptyqueparis.com/

NOTE:カルダモン、バイオレットリーフ、バニラ

 

リリウェアのモチーフは睡蓮。

ディプティックからの睡蓮の作品が出ると聞いて、なんとなくモネの絵画を思い出すのは僕だけではないはず。

この香りは少しオゾニックさを感じる香調で、爽やかなアクアティックさを中心に展開しながらも、カルダモン、ジンジャーのピリリとしたスパイシーな香りが特徴でした。

個人的にオゾン系の香りがあまり好きではないので、あまり刺さりはしませんでしたが上質感のある爽やかな香りでした。

調香師は、こちらもナタリー・セットと、故オリヴィエ・ペシュー氏。

 

ローズロッシュ オードパルファン|Rose Roche Eau de Parfum

出典:https://www.diptyqueparis.com/

NOTE:レモン、センティフォリアローズ、パチュリ

 

ローズロッシュのテーマは砂漠のバラ。

香りは、レモンが結構しっかり目に効いているのでローズのどっしりとしたフローラルを期待して嗅ぐとがっかりするかもしれません。

ムエットにのせて30分ほどおくと一変、暗さや温かみのある香りに変化するので、しっかりと体温高めなところにのせてあげると”砂漠のバラ感”を長く楽しむことが出来るのかなと思いました。

 

調香師は、ファブリス・ペレグリン氏。同ディプティックでドソンを手がけたり、ジョーマローンでブラックベリー&ベイなどを生み出した方です。

 

ルナマリス オードパルファン|Lunamaris Eau de Parfum

出典:https://www.diptyqueparis.com/

NOTE:ピンクペッパー、インセンス、シスタス

 

ルナマリスのテーマは、マザーオブパール。

最高級のドレスシャツのボタンなどにも使われる、真珠を作り出す母貝のことで、透明感があり純白に近いのですが、虹色のゆらめきのある柄が入っているのが特徴です。

香りは、ピンクペッパーの爽やかなスパイシーさインセンスのスモーキーな香りが合わせられていて、2面生やコントラストを感じられる構成で、マザーオブパールのキラキラとした色彩を表現しているのかなと思いました。

調香師は、こちらもファブリス・ペレグリン氏。

 

コライユオスクロ オードパルファン|Corail Oscuro Eau de Parfum

出典:https://www.diptyqueparis.com/

NOTE:マンダリン、ブルボンローズ、ソルティミネラルアコード

 

コライユオスクロのテーマは、珊瑚。

個人的に一番好きなテーマで、香りもボワコルセの次に好きな香りでした。

 

香りはフレッシュなグリーン調で終始爽やかで、マスカットのような甘みが感じられました。

終始脳裏にチラついたのが、エタリーブルドオランジェのユーオアサムワンライクユー。

ずっと似てるなと思って調べて見ると、fragranticaでも似てる香りとして名前が上がっていました。

 

調香師はアレクサンドラ・カーリンで、なんと日本ブランドエディットのカクテルレーンやジャルダンデモウを手がけた方でした。

 

まとめ

 

今回は、ディプティックの新作コレクション、Les Essences de Diptyque(レ ゼサンス ドゥ ディプティック)について紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?

ディプティックの中でも一番のハイグレードラインとしての発表ということで、個性際立つ香りを想像していましたが、比較的香り自体は親しみやすいものが多く普段あまり香水をつけない方にも刺さる香りが多いのではないかなと思いました。

一方で全体で見ると面白みには欠ける印象だったので、ディプティックというブランドに魅力を感じていない場合には他の選択肢もたくさん出てくる香りが多かったかなというのが率直な印象でした。

 

記事について分からないことや香水について知りたいことなどありましたら是非Twitter(@MrFragrance_jp)または、コメント欄にリプライを送って下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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