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フレデリックマルのブランドの魅力とは?代表作の香水や私物の紹介

 

こんにちは。Mr.Fragrance(@MrFragrance_jp)です。

今回はラグジュアリーフレグランスブランドの先駆けになったフレデリックマルというブランドの魅力について紹介していこうと思います。

 

フレデリックマルとは

 

 

今でこそたくさんの高級香水ブランドが存在しますが、フレデリックマルは現代における高級香水の先駆けとなったブランドです。

フランス最大の香料会社・デュポン社に勤める中で調香師との交流を深めていく内に、平凡な香水が多く出回る事に疑問を感じていったフレデリック・マル氏。

そこで”調香師は限られた中で香水を制作せねばならない苦脳”と”つけたい香水がない”と嘆く人を結び付けようとしました。

 

そこで数人の調香師に話し完全なる創造の自由を約束して立ち上がったブランド。

 

それがフレデリックマルです。

 

始まりは2000年。

フレデリック・マル氏の祖父セルジュ・エフトレー=ルイシュはパルファム クリスチャン ディオールラインを作った人物であり、

さらに母親はディオールの香水開発責任者として47年間勤めていた経歴をもつ人物。

そのため幼少期から香りに囲まれて生活をしていたフレデリック・マル氏はEditions de ParfumFrédéricMalle (香りの出版社)を創業しました。

 

彼が最初に身につけた香水は、”ディオールのオー ソバージュ”。わずか8歳の時でした。

そして15歳になったフレデリック・マル氏は、別の香水に惹かれていきます。それは母親が勉強のために持っていた香水の内の1つ、”Halston Z14”。

彼はこの香水をつけていると、とても特別に感じたのだそう。

 

それは彼のIso E Superを使った香水との出会いでした。

このHalston Z14には10~15%ものIso E Superが含まれていました。

 

■ Iso E Super(イソ E スーパー)とは

アメリカのIFF社が特許を取得している合成香料の一つ。ウッド、アンバー、ベチバーのような香りの要素を持ち多くの香水に使用されている。

 

Iso E Superは調香師を虜にする香料と言われている香料で、例えば調香師のゲザ・ショーエンはIso E Superのみで香水を使ってしまったほど。

それがこちらのモレキュール01です。

モレキュール01の購入レビュー【ムスカラフェロジェイとの比較も紹介】

こちらでレビュー済み。

(例えばアバクロンビー&フィッチのフィアースは45%、エルメスのテールドエルメスに至っては55%ものIso E Super使用している)

 

例えばフレデリックマルの香水でもUNE ROSE(ユヌ ローズ)等にIso E Superが使われています。

 

フレデリックマルは今年再上陸を果たし1号店を日本橋三越本店にオープン。

すぐに日本橋高島屋に2号店が出来ました。

現在は伊勢丹新宿店 メンズ館、大阪高島屋、ランド オブ トゥモロー丸の内店、トゥモローランド渋谷本店、ドリス ヴァン ノッテン青山店と、東京に6店舗大阪に1店舗の計7店舗に展開されています。

 

次は代表作について紹介します。

 

フレデリックマルの代表作「ムスク ラバジュール」

 

出典:フレデリックマル公式

 

エスティローダーは、フレデリックマルを象徴する香りとして『ポートレイトオブアレディ』『カーナルフラワー』『ムスク ラバジュール』の3つの作品を挙げています。

今回はその中でもアンバーオリエンタルの歴史の転換点となった作品『ムスク ラバジュール』を取り上げてみます。

 

出典:http://colognoisseur.com/tag/maurice-roucel/

 

ムスク ラバジュールの調香師は、モーリス・ルーセル氏。

シャネルのラボラトリーで働いた後、独学で調香師となりエルメスの24フォーブル、ル・ラボのジャスミン17、ゲランのランスタン・ド・ゲランなどの香水を世に送り出した人物です。

 

「ムスクラバジュール」は日本語で身を焦がすムスク。

情熱的な名前の通りトップノートは、スパイシーなムスクが強めに香ります。鼻に強烈な印象を残しますが、すぐにサンダルウッドを含むバニラを焦がしたような優しく甘い香りへと変化します。甘い香りを残しながら徐々に懐かしさを感じる、お香のような香りに落ち着いていきます。

全体的に野性的というか動物的な甘さが強いです。よくアニマリックと表現される香調です。

しかし、とても洗練された印象で、包容力のあるようなダンディな人物像を思い浮かべるような香りです。

ムスク ラバジュールはジョージ・クルーニーさんやオバマ元大統領が使用していることでも有名なようです。

お二人ともお似合いの香りだと思います。

 

次はたくさんあるフレデリックマルの魅力の中から特徴的な2つを挙げてみます。

 

フレデリックマルの魅力

 製品の全てに調香師の名前が刻まれている

※サンプルサイズにもしっかりと調香師の名が表記されている。

 

フレデリックマルの大きな特徴の一つに、すべての製品の”ボトルラベルに調香師の名前が刻まれていることがあります。

例えばラルチザンパフュームも調香師の名前を表記していますが、箱への控えめな表記にとどまっています。

ですが、フレデリックマルはボトルのラベルに大きく表記されています。

 

フレデリック・マル氏は、ブランド設立の準備を進める中で

 

調香師と自分の関係は、“作家と出版社の編集者に似ているな”と気付き、本であれば作者名が記される。このことから作品名に調香師の名を載せることにした

 

と語っています。

 

フレデリックマルの公式サイトには調香に参加している調香師たちが一人ひとり紹介されていて、フレデリックマルが調香師の存在を非常に重要視していることが伺えます。

香水を調香師の作品として示すことで、製品そのもの=香水にスポットをあてています。

 

 香水が完成するまでの期間が長く中身への妥協がない

 

フレデリックマルの香水が完成するまでにかかる期間は、半年から1年半。調香師との対話を大切にしているフレデリック・マル氏。

調香師と対話しながら香水作りを進め、できる限り使う原料を少なくし、シンプルにすることを目標として何度も何度も試行錯誤を繰り返します。

シンプルな調香を心がけることは、フレデリックマルの調香師として参加しているジャンクロードエレナ氏も意識していると言っています。

これは複雑さや、豪華さが求められそうな高級香水とは逆のイメージで意外性がありますね。

そして”コスト、時間、制限を設けない”という妥協なき精神の上に、現在は12名の調香師がフレデリックマルの香水作りに参加しています。

広告やボトルデザインに重きを置くことで注目を集めることが一般的になっていた香水業界に対して、”中身”に徹底的に拘るというシンプルな考えで挑んでいます。

広告や派手なボトルデザインに費用を使わない分、香水の中身に十分な費用がかけられるというわけです。

 

私物紹介

※私物のエッセンシャルコレクションフォーメン。発売直後に三越オンラインで慌てて購入したのを覚えています。(現在は長い間売り切れています)

 

僕が一番好きな香りはサンプルで頂いたユヌローズ。

 

調香師はエドゥアール・フレシェさん。

ディオールのポイズン、同ブランドではリスメディテラネの作者でもあります。

 

この香りを嗅いで最初に思い出した香りは同じ薔薇の香水であるディプティックのオーローズでした。でも明確に違います。

フレッシュなローズの香りとフルーティな甘さを漂わせながらも、ベルベット生地のような気品とクラシカルな雰囲気を感じさせます。

 

ちかちかしたゼラニウムのハーブ香に、赤ワインの芳醇な香りが大人びた印象を与え、全体的にすっきりとしてますがウッディノートが全体をしっかりと支えています。

僕は薔薇の香水が大好きで、薔薇の香水を探す一つのテーマがカッコいい薔薇の香水です。

 

このユヌローズも僕が思うカッコいい薔薇香水に該当する香りです。

ですが、薔薇香水のバイレードのローズノワールやエトロのマンローズがもつような男性的なカッコよさに対して、ユヌローズが持つ魅力は女性的な凛としたカッコよさ。

 

ここまで書くとクセの強そうな香りに思われるかもしれませんが、ぱっと嗅いだ印象としては多くの方に受け入れられやすい良い香りだと思います。

しかし嗅げば嗅ぐほど滲み出てくる魅力を持つ、唯一無二の香りです。

 

 

まとめ

 

今回はフレデリック・マルというブランドについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

フレデリックマルはラグジュアリーフレグランスのブランドとしてのあるべき姿というか、香水ブランドの鑑のような存在に感じます。

調べていく内に、このブランドから買いたいという気持ちがこんなにも湧き上がってくるブランドは他にありません。

みなさんも是非フレデリックマルから自分だけの香りを探してみてはいかがでしょうか。

記事について分からないことや香水について知りたいことなどありましたら是非Twitter(@MrFragrance_jp)

または、コメント欄にリプライを送って下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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1 COMMENT

やまだ

いつも楽しく拝見しております。
最近更新頻度が高く、嬉しく思います。

1つ相談がございまして初めてコメントいたします。
CKエタニティフォーメンを10年近く使用しておりましたがアラサーとなりワンランク上の香水を使用したいと思い試行錯誤しておりますがなかなかしっくり来るものにたどり着きません。
そこでそんな私になにかおすすめの香水をご紹介頂けませんでしょうか。
エタニティフォーメンに近く、より大人?な感じが希望です。
ちなみに現在はペンハリガンのジュニパースリングを使用しております。

情報が少なく難しいかとは思いますが、もしおすすめできそうなものがございましたら是非お願いいたします。

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